災害現場で活躍できる看護師になるには、資質や能力がいくつか求められます。
1つ目に挙げられるのが、強靭な体力と精神力です。
災害現場は平時の医療現場とは異なり、数多くの傷病者と向き合う状況にさらされます。
1人でも多くの命を救うために限られた時間内で活動しなければならず、想像以上の体力とスタミナが求められるでしょう。
また、災害現場はいたるところで悲惨な光景が広がっていることが多く、通常の業務よりも死と隣り合わせになります。
そうした状況下でも正気を失わず、毅然とした態度で振舞うには強靭な精神力が必要です。
災害現場は平時とは異なる状況に陥っており、被災者を含めた多くの人が混乱しています。
そこで看護師は命を救うため、冷静に判断して適切な行動を取らなければなりません。
マニュアル的な行動ができない場合は自分で判断するしかないので、的確な判断力が求められます。
災害現場では混乱が生じており指示系統が確立できておらず、指示が通らないことがあるため、観察力も大事です。
周囲の状況をしっかりと観察して、自分がするべきことを自分で察知する能力が必要となります。
そして、4つ目は1人でも多くの人を助けたいという気持ちです。
災害現場では多くの人が助けを求めているため、場合によっては優先順位をつけることもあるでしょう。
そこで1人でも多くの人を救いたいという気持ちがあれば、行動からそれが伝わり、周囲の理解を得られやすくなるはずです。